高齢になると足腰が衰えるように、噛む力や飲み込む力も徐々に衰えてきます。歳をとって食事量が減少するのは自然なことですが、その際に少ない食事量で充分な栄養を取る必要があるため、献立を決めるのにも一苦労となってしまうこともあります。また、噛む力と飲み込む力が衰えていることから、食べ物が柔らかくなるように調理法を工夫したり、汁物などにはとろみをつけてまとまりやすくしたりといった工夫が必要になります。 このようにして少量でもバランスがとれていて、なおかつ食べやすく工夫した食事を行うことで、高齢になっても元気で過ごすことができるようになります。 しかし、家族の中で高齢者が1人ないし2人の場合、他の家族と別に食事を用意する必要があり、2種類の献立を考えてさらに調理まで行うとなると、調理をする人の負担が大きくなります。 宅配制限食は高齢者が食べやすいように調理・工夫をされたものもあるため、調理が負担に感じる場合は一度利用してみることをおすすめします。